ニューミュージック全盛期にアマチュアミュージシャンの登竜門として知られたヤマハ主催の音楽コンテスト「ポプコン」のルーツである1969年に開催された作曲コンクールの入賞曲を、東芝所属の歌手やグループが歌った作品を収録したレコード。帯欠。 歌謡曲からトワ・エ・モアやワイルド・ワンズなど当時流行りのフォーク・GSの他オフ・コースの前身グループなど貴重な音源が収録されてます。 この辺の楽曲は少し前にソフトロックや喫茶ロックという視点で発掘・再評価されており、本作からも牧麗子などそういったコンピでリイシューされた曲を収録していますが、ニューミュージックやJポップといったメジャーな音楽のルーツとして聴いてみると昨今のシティポップ等再評価の違った一面がみえるかもしれません。

ちょっとしたガイドブック並の充実した内容のUKニュー・ウェイヴ特集号。 名盤セレクション100の他、重要レーベルカタログ、発掘音源の紹介と単純なディスクガイドにとどまらず多面的に紹介しています。 若干のスレや色褪せの他は、目立ついたみや汚れもなく良好な状態です。

Daft Punkのメンバーの親としても知られるダニエル・ヴァンガード（Daniel Vangarde）とジャン・クルジェール（Jean Kluger）によるユニットが1971年リリースした、フランス発の珍盤「Le Monde Fabuleux Des YAMASUKI ~素晴らしきYAMASUKIの世界~」よりシングルカットされた7inchの珍しい日本リリース盤。国内盤で出回っているのは見本盤ばかりで一部では実際に一般リリースされたのか？ともささやかれてますが、本盤も見本盤。 大仰なグルーヴに少年（少女？）合唱団によるコーラスと奇っ怪な日本語の雄叫びがキテレツ感を煽る曲はもちろん、当時フランスのナイトクラブで流行していた？！という面白ネタのキャッチコピーやライナーテキストなど含め面白盤として要チェックですが、先のDaft Punkとの関連などレアグルーヴやダンスミュージック視点で言及されたり、ファッション系の広告クリエイターが映像作品に利用するなど近年注目されている部分も踏まえて聴くとより楽しめます。

1970年代後半に週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画原作で1977年に公開された実写版映画の主題歌を収録した7inch盤。両面ともアレンジは鈴木宏昌で彼率いるコルゲンバンドが演奏しています。 およげたいやきくんで有名な子門真人の歌うロック調歌謡の主題歌も和モノブーム以降の視点で聴けばなかなか良いのですが、なんといってもブームの中で注目されたB面の「小さな箱の中で」のラテンクロスオーバーなグルーヴに原作者池沢さとしの語りがのるキラーな一曲が人気の一枚。 ちなみに、のちにコルゲンバンドが改名したThe Playersの79年の1stアルバムにも"Kaleidoscope"とタイトルを変えてインスト・ロングバージョンで再演収録されてます。また、某動画サイトにあがっているFM番組のライブ音源や、早稲田大のハイ・ソサエティ・オーケストラのカバーバージョンもなかなか良いので気になる方は要チェック。

1960年代後半にブラジルで発生した伝統回帰運動トロピカリア（MPB）の代表ジルベルトジルやカエターノヴェローゾの次世代として登場したグループの1972年作の1stアルバム。 1979年リリースの国内盤、帯なし。ブラジル盤とジャケットデザインが異なります。

ラテンジャズ、ヴィヴラフォン奏者による1969年のライブ音源で、自身も設立に関わっているレーベルSkye RecordsよりリリースのLP。US盤、ゲートフォールドコーティングジャケット。Pete Rock & CL SmoothやLarge Professorらにサンプリングソースとして用いられるなどクリエイターにも親しまれているクールでメロウが極まる作品。

タイの7インチ盤で、男女ルークトゥン歌手のsplit 作。この10数年のタイファンクや辺境ワールド音楽ブーム以降ヴィンテージタイ音楽はやはりファンキーグルーヴやサイケサウンド視点で聴かれがちですが、この手のじっくり聴かせる歌ものも聴かれて欲しいと思っています。

タイの7inch盤。オールディーなソウル・R&B風な楽曲にタイのローカル感がマッチしたデュエット曲とゆるめのタイ歌謡曲を収録。

Side1は60sのサザンソウルタイプの楽曲に歌がのるタイ歌謡、Side2はタイの片田舎の風景を思わせるのんびりした女性歌手が歌う曲。

タイの7inch盤。 疾走系ファンキールークトゥン C/Wはルーククルン（タイの歌謡バラード）

タイのDJ Maft Sai 率いるバンドが2014年リリースしたルーツロックな7inchのRemix 2トラック収録。オリジナルトラックからピンやケーンの伝統楽器のインストパートを最小限にしたミニマルでソリッドなヴァージョン。 両面ともUKダブ・ルーツの名プロデューサーNick Manasseh によるDub Mix。

タイのDJ Maft Sai 率いるバンドが2014年リリースした1stアルバム「21st Century Molam」よりシングルカットの1曲とUKダブ・ルーツの名プロデューサーNick Manasseh によるRemixトラック収録。 ロックのビートにのって伝統音楽とレゲエのテイストを融合したサウンドを聴かせる。

タイの7inch盤。 両面ともに国民的人気歌手Pumpuang Duangjan（プムプワン・ドゥワンチャン）タイプののびやかな歌唱ながらアップテンポでビートの効いたタイ歌謡（中華ぽさもある）で、和モノ好きにもおススメ。

レコードコレクターズの中でも本格的なガイドブックに引けを取らない資料価値のある一冊で60's-70'sサイケデリック作品特集号。 ガレージ、フォーク、ソフトロック、エクスペリメンタル・アヴァンギャルドと細分化した各スタイル別だけでなくジャズ、ブルース・ソウル、映画音楽などへの影響のある作品まで多数紹介していて、更にはマニアックなテストプレスやアセテート盤まで取り上げたカラーページのコレクション写真も見ごたえあります。また2ページ見開きの根本敬の書き下ろしイラストも貴重。 表紙裏表は経年によるスレや汚れが若干ありますが、それ以外は全体的にきれいで良好な状態です。

1974年に毎月1週間ずつ池袋のシアターグリーンで開催されたコンサートシリーズの音源作品で1976年にリリースされた第五作目のレコード盤。帯付ですが、汚れ折れしわ等ややダメージあり。 フォーク系シンガーが中心のコンサートシリーズながら、本作は南佳孝、布谷文夫＆ココナツバンクス、小坂忠、センチメンタルシティロマンス、細野晴臣などロック・ポップス／ニューミュージック系アーティストの楽曲がセレクトされています。 ココナツバンクスの本格派なニューオリンズファンクビートにのる布谷文夫のブルージーな歌声と、小坂忠の"機関車"はHOROに収録のバージョン、細野晴臣が歌う"ありがとう"などに注目。

タイの7inch盤。ルークトゥンの王様との異名を持つ伝説的歌手のSuraphol Sombatcharoen（スラポン・ソムバッチャルーン）によるお祝いの歌をタイのスター歌手 Sayan Sanya（サーヤン・サンヤー）が歌ったSide1と、Side2は詳細不明の女性歌手Waew Mayuraの曲を収録。リリース年は不明だが音の感じからして1980年代前半～中ばに制作されたものと思われる。

タイの7inch盤。独特の節回しが印象深い声の歌手によるsplitで、特に役者・コメディアンでもあるSangthong Sisai（サンソーン・シーサイ）はロックやファンキービートを取り入れた楽曲も多くワールド系のクラブシーンやDJの間でも知られていると思うが本作品（試聴1曲目）ではチープなサイケサウンドが良い雰囲気を出している。Rapin Pootai（ラピン・プータイ）の曲はゆるめな楽曲でじっくりと歌を聴かせる。

1976年放映のTVドラマのサウンドトラックレコード。見本盤、帯なし、ライナーに書き込み（丸印）あり。 ゆるめなミッドビートからオブスキュアなエレクトリックファンクになだれ込むプログレッシブな展開が熱い試聴一曲目や、 16ビートにフリーキーな電子音が乗りホークウィンドばりのスペースロックが始まると思いきや一転してドライヴィンなクロスオーヴァーに変わる曲、ディスコビートに乗ったニューミュージック風インストやエレクトリックサウンドとニューロックが融合したような曲などが並ぶTVサントラと侮れない作品。

2008年ブエノスアイレスにて設立し、当初ローカルアンダーグラウンドなデジタルクンビアやレゲトン、ベースを発信していたが、次第にフォルクローレからアフロ、ダブ等々アーティストの幅を広げていき、現在南米エレクトリックミュージックの代表的レーベルの一つとなったZZKより2010年にリリースされた12inchEP。 初期のレーベルカラーを体現するようなゴリゴリのゲットーベース、デジタルクンビアで攻めたトラックが並びますが、個人的にはサイケでトリッピーなシンセサウンドが迫るB Side1曲目がおススメです。

アルゼンチンはブエノスアイレスのレーベルBERSA DISCOSのコンピレーション12inch盤、2008年リリース。 ダンスホールやベースミュージックなどを南米流、とりわけクンビアベースで消化したトラックで2000年代後半頃より地下シーンを中心に広がり始めたデジタルクンビアの中でもドープなトラックを収録した好盤。

サルサ・ラテンミュージックマエストロ Ray Barrettoの1970年の名作アルバム Barretto Powerに収録の2曲をシングルカットした7inch盤。 ラテンの沼にはまり始めたそこのあなた、ぜひ7inchでも体感してみてください。

コロンビアの歌手／アコーディオン奏者Lisandro Meza率いる楽団Los Hijos De La Niña Luzが1980年にリリースした7inch盤。キャッチーな展開ながらキラーなリズムがカッコよいクンビア曲と、よりフォークロアなスタイルでお祭りか催事で演じられてそうな打楽器とブラスの賑やかしなノリが楽しい楽曲を収録。

1960年代のドリーミーなサイケデリックサウンドとロウなダウンビートを融合したようなサウンドプロダクションがユニークなトラックメイカーが2008年にリリースした7inch。 Lying In The Sunはアルバム「Out My Window」に収録されているが、Whats Aroundはアルバム未収録本7inchオンリーのトラック。

80sNYアンダーグラウンドカルチャーの伝説的ノーウェーヴ・エレクトロユニットDeath Comet Crewとグラフィティアーティスト&MCのRammellzeeによるトラックと、80年代前半から中期にかけて活動していたエレクトロユニットSexual Harrassmentの2トラックを収録した12inchで2001年にドイツのレーベルGommaからリリースされたもの。